・1秒ルールとは?
jubeatでは、サリングと違い、マーカーの描画開始から判定アニメーションが終わるまで、後ろに置いてあるノートが見えません。
そこで、同じ箇所にノートを2個以上出す時、一定以上の間隔をあけることが求められます。
詳しい説明は省きますが、その最低間隔が「1秒」という訳です。
公式譜面では、Polaris(ADVANCED)を除く全ての譜面がこのルールを守っています(らしい)。
・式
ここで、創作譜面を作る際に困るのが、
「データ上でどのくらいの間隔をあければ1秒以上になるんだろう」ということです。
大体の(コナオリ)曲では2.5拍~3.5拍以上あければ大丈夫ですが、なんだか不安ですよね。
そこで、この(授業中に計算した)式を。
前提:四分音符の中にn個の単位時間が入っている(nつ打ち)とする。
(ただし、8分より速い音符を使わない譜面ならn=2、4分ならn=1となる。
また、16分より速い音符を使う場合、その部分にはn=6や8を使う)
式:
2ノーツの間の単位時間の個数≧BPM×n/60
(最も多い、4つ打ち曲で普通に16分音符まで使う場合の式はn=4なので
単位時間の個数≧BPM×15となる)
を満たせば、同じ場所に出る2ノーツの間に1秒以上の間ができます。
・つまり…どういうことだってばよ?
これだけだとちょっと分かりにくいので具体例。
jubeat_memoより、「Evans(EXTREME)」のサビの一部分です。
(読み方が分からない人ごめんなさい)
④□□□ |①--②|
①□□② |③-④-|
②③□①
□□□④
□□□⑥
⑧⑦⑤□
□□⑨⑩ |⑤⑥--|
⑥□□□ |⑦⑧⑨⑩|
①と⑧が1小節の間に5番パネルで被っています。なんだか危なそうです。
EvansのBPMは185、4つ打ちなので、さっきの式に代入すると、
単位時間の個数≧185×4/60=12.333...
つまり、単位時間が13個以上あけば1秒以上の間ができる、ということになります。
①と⑧の間は…(16分音符)13個。ギリギリ大丈夫でした。
サビはノーツがぎっしり詰め込まれすぎて、置ける場所がそう多くないんでしょう。
・おまけ
そして、この式からもう一つ分かることがあります。それは…
「BPMが15の倍数の曲は制作者に都合がいい」ということ。
上の式でBPMが15の倍数(で4つ打ち)の時、右辺が整数になります。
結論から言うと、「BPMが15の倍数の時、その許容間隔のうちで最も曲が速くできる」ということです。説明しづらい…
まあ、これは作ってればおいおい分かってくるんじゃないでしょうか。
参考までに、BPMが15の倍数の曲の例:
135(16分音符9個=2.25拍まで許容)-GIGA BREAK
150(16分音符10個=2.5拍まで許容)-SWEET ANGEL
165(11個=2.75拍まで許容)-Green Green Dance
180(12個=3拍まで許容)-エアレ、隅田川夏恋歌
195(13個=3.25拍まで許容)-恋のメリーゴーランド
BPM120と180が一つのボーダーとなっていて、120は2拍、180は3拍あければそこにまたノートが置けるということになります。
120までなら4分の固定往復ができたり、180までなら3拍子曲で毎小節同じところを起点に配置できたりする訳ですね。
と、こんな記事でした。
分かりにくいところがあったらコメントで。
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